2026年9月10日
ピアノのコンクール、受けた方がいいですか?

「ピアノのコンクールは、受けた方がいいですか?」
保護者の方から、そんなご相談をいただくことがあります。
私は、コンクールを「みんなが受けた方がいいもの」だとは思いません。
でも、もしお子さんが、
「コンクールに挑戦してみたい!」
と思ったのなら、その気持ちは大切にしてあげたいと思っています。
「あなたには、無理だよ」と、最初から可能性を閉ざすことはしたくありません。
ただ、正直に言うと、
「今のままでは、まだ難しい」
ということもあります。
その場合は、今の力を見ながら、何が足りないのか、どうすれば弾けるようになるのかを一緒に考えていきます。
そして「やってみたい!」と決めたのなら、頑張りたいという気持ちと一緒に、たくさん練習してほしいと思っています。
コンクールでは、普段のレッスンよりもさらに曲への理解を深め、音を掘り下げ、聴いてくださる方にどのように届けるかを考えて演奏する必要があります。
もちろん、コンクールの曲だけを練習していればいいわけではありません。
普段の教材も進めながら、限られた時間の中で、何を、どのように練習するのか。
練習の量だけでなく、質も大切になってきます。
そのため、コンクールに挑戦すると、今までより練習時間も必要になります。
そして、コンクールはお子さん一人の挑戦ではありません。
練習時間をつくること、レッスンや本番の送迎、付き添い。
エントリー費用や追加レッスン、ホールレッスン、遠方になれば交通費や宿泊費など、普段のレッスンとは別に時間や費用が必要になることもあります。
さらに、予選を通過すれば、その先のステージへ進むため、負担が大きくなることもあります。
決して、「ちょっと受けてみようかな♪」だけでは乗り越えられないこともあるのです。
それでも、
「やっぱり挑戦してみたい!」
と思うのであれば、私はその気持ちを応援したいと思っています。
結果がすべてではありません。
一つの曲と長い時間向き合ったこと。
思うように弾けない悔しさを経験したこと。
本番の緊張の中で、自分の力を出そうとしたこと。
そして、目標に向かって努力したこと。
そうした経験の一つ一つが、ピアノだけでなく、その後の成長にもつながっていくと思うからです。
我が家でも、子どもたちのコンクールへの挑戦を通して、たくさんのことを経験してきました。
だからこそ、コンクールが大変なことも知っています。
でも同時に、本気で取り組んだからこそ得られるものが、とても大きいことも知っています。
コンクールは、決して「誰もが受けた方がいいもの」ではありません。
でも、もしお子さんが「やってみたい!」と思ったのなら、
「じゃあ、一緒に頑張ってみようか」
と、一歩踏み出してみたいと思います。
挑戦を決めてくれたなら、もちろん私も全力で応援します!
