2026年9月1日
発表会って、何のためにあるの?

「ピアノの発表会って、出たほうがいいですか?」
そんなご質問をいただくことがあります。
答えは、必ず出なければいけない、というものではありません。
ピアノは、発表会に出なくても楽しめますし、普段のレッスンを積み重ねながら、少しずつ上達していくこともできます。
それでも私は、発表会には、普段のレッスンとはまた違った大切な意味があると思っています。
それは、「目標を持って、一つの曲に一生懸命取り組む経験」です。
「発表会の日までに、こんな風に弾けるようになりたい!」
そう目標を決めて、いつもより少し難しい曲に挑戦する。
思うように弾けないところを何度も練習したり、音の出し方を工夫したり、少しずつ曲を仕上げていく。
そして本番。
ドキドキしながらステージに立って、自分の力で最後まで弾ききる。
そのときに感じる、
「できた!」
という喜びは、普段のレッスンとはまた違ったものです。
そして、発表会のもう一つの大きな楽しみは、「聴くこと」です。
発表会では、自分が弾くだけではありません。
普段、同じ教室でレッスンをしているお友達が、どんな曲を弾いているのかを聴くことができます。
「あんな風に弾くと、すごく素敵だな!」
「この曲、素敵!私もいつか弾いてみたい!」
「ここ、難しそうだぞ。きっといっぱい練習したんだろうな。」
そんなことを感じながらお友達の演奏を聴くことも、実はとても良い勉強になります。
自分がまだ知らなかった曲に出会ったり、音の出し方や表現の仕方に興味を持ったり。
「次はこんな曲を弾いてみたい!」
という新しい目標が生まれることもあります。
そして、もう一つ嬉しいのが、成長を感じられること。
「去年はこのくらいだったけれど、今年はこんなに弾けるようになった!」
発表会という同じ舞台に立つことで、1年間の成長を自分自身で感じることができます。
もちろん、先生やご家族から見ても大きな成長です。
でも、お子さん自身が
「私、こんなにできるようになったんだ!」
と感じることには、とても大きな意味があると思っています。
発表会は、上手に弾くことだけが目的ではありません。
一つの目標に向かって頑張ること。
人前で演奏する経験をすること。
お友達の演奏を聴いて、音楽の世界を広げること。
そして、これまでの自分の成長を感じること。
そんなたくさんの経験ができる場所です。
だから、発表会は「出なければいけないもの」ではなく、
「やってみたい!」と思ったときに、一歩踏み出してみる場所。
そんな風に考えていただけたら嬉しいです。
つくしリトミック・ピアノ教室では、お子さま一人ひとりの成長のペースを大切にしながら、日々のレッスンだけでは味わえない経験も、音楽を楽しむ力につなげていきたいと思っています。
